山崎啓介
前回の緊急事態宣言の解除から1カ月も経たず、東京都に12日、4度目の緊急事態宣言が出された。繰り返される宣言の前後で、都内の人口の減少幅はどのように変わっているのか。主な駅付近の人出の変化について、NTTドコモの携帯電話の位置情報から滞在人口を推計するデータで調べた。それによると、昨年4月の1度目の宣言当時と最近とでは、状況に大きな変化があるようだ。
分析したのは1~4度目の緊急事態宣言の初日と、その2週間前の人出の変化。新宿駅(歌舞伎町)、新橋駅、渋谷駅、銀座駅、東京駅(丸の内)付近の5カ所について、日中の7日間平均の推定人口を集計した。
その結果、1度目の宣言が出た前後では約29%、2度目は約20%の減少が見られたが、3度目では約2%、今回の4度目でも約2%減だった。1度目と今回で減少幅が最も変化したのは渋谷駅周辺で、1度目は約40%減だったのが4度目では約1%と、宣言前に比べてほとんど減っていなかった。(山崎啓介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル